役割を引き出すために検討すべきこと、あれこれ
前回は、バナー画像の役割とは文字だけでは伝えきれない情報を見た人に訴え、態度変容を起こすきっかけになる存在ということを書かせてもらいました。第2回の今回は、バナー画像を制作にあたって事前に検討しておくべきことをまとめてみたいと思います。いわゆる仕様書みたいなものです。方針や必要最低限守るルールのようなことを決めておくことで、実際に制作を進めていくにあたり、頼るべき指針になります。そこでバナー画像の制作において、日ごろ私が気を付けていることや制作するポイント、ポリシー、注意点をご紹介します。これからウェブサイトの画像を準備しようとお考えの方に、少しでもお役に立ててもらえたら嬉しいです。
そのバナー画像の目的って?
まず大前提としてハッキリさせておくことがあります。それは何のためにバナー画像を作るのかということです。バナー画像の目的というわけです。これが明確になっていないと、バナー画像を態度変容を起こすきっかけになる存在にすることができません。つまるところ誰に、何を伝えて、どんな気持ちになってもらいたいのかを考え、明文化しておくと制作にあたって何かに迷ったときに、立ち返ることができます。
はじめに考えること
目的って相手ありきのことだと思います。相手がいなければ、バナー画像は必要ないのです。だって伝えたい相手が存在しないのですから。言い換えれば相手がいるから目的が存在するということです。
- バナー画像をクリックしてもらいたい相手は誰なのか
- バナー画像でPRしたい相手は誰なのか
まずは相手を明確にすることから私は始めることにしています。私は、制作依頼をいただいたときには、その内容が誰に向けたものなのかを考えますし、わからなければ依頼者の方へ確認をするようにしています。次に「誰に」がハッキリしたら、「何を」伝えて、伝えた結果「どんな気持ち」になってもらいたいかを考えます。例えば、ある商品の魅力を伝えたいからバナー画像を作る場合、その商品のターゲット(誰に)と、そのターゲットに魅力を伝え(何を)、結果そのターゲットにファンになってもらう(どんな気持ち)という具合にそれぞれを明確にして、明文化する感じです。企業なら商品企画からマーケティングを行い、広告宣伝を考えるケースは多く、これらの内容はその過程でまとまっていることが多いとは思います。しかし制作依頼いただく際に、こういった情報を伺うと、意外と文章にして伝えられないケースも多々あり、こういった経験から、イメージを共有するために、明文化しておくことの重要性を感じています。
続きは、次回
では次回は、バナー画像制作にあたって、必要な情報について、まとめていきます。