ウェブサイト来訪者の視点で考える、バナー画像の役割
ウェブサイトを構成する要素は、大きく分けてテキストと画像(写真やイラスト、サイトデザインのパーツなど)の2つです。テキストだけももちろんウェブサイトは成り立ちますが、ウェイブサイトをより魅力的なものにしようと思えば、画像は必要不可欠な要素です。それら画像の良し悪しがウェブサイトのクオリティーに影響されるといっても過言ではありません。そこでウェブサイトに設置されるバナー画像の制作において、日ごろ私が気を付けていることや制作するポイント、ポリシー、注意点を何回かに渡りご紹介します。あくまでも私個人の目線での見解になりますが、公用・私用に関わらず、これからウェブサイトの画像を準備しようとお考えの方に、少しでもお役に立ててもらえたら嬉しいです。
誰もが体験している
はじめに、具体的な内容の前にバナー画像の役割を共有してもらうための話です。そもそもバナー画像と同じような役割をもったものが、リアルな日常の中にも沢山あって、ほとんどの人は、それを意識しせず体験しているのではないかと思います。例えば、こんな話。ある日、あなたはドライブに出かけました。初めて訪れる街 初めて走る道に通り過ぎる街並み。さてランチにでもしようか。カーナビで調べてみるも、飲食店はあるものの近辺にはこれといって決め手になる飲食店が見つからない。そうこうしてしばらく車を走らせていると、なんとも気になる看板を掲げている洋食屋を発見。カーナビで検索したときには、さほど気に留めたなかった店だが、実際、その看板の雰囲気に店のなんとも言えない魅力を感じ、ランチはその店で食べることにした。少し脚色はあるけれど、このような近しい経験をしたことがある方はいるのではないでしょうか。ドライブに限らず、旅行や仕事などで初めて訪れた土地で、食事やショッピングをしようとして、看板をきっかけにお店に入った経験のあるひとは多いのでは?
バナー画像の役割
まさに、これがウェブの世界ではバナー画像の役割といえるのではないかと思います。あえて定義っぽい表現をするなら、「文字だけでは伝えきれない情報を相手に訴え、態度変容を起こすきっかけになる存在」であると言えます。態度変容といってもさまざまですが、そのバナー画像が意図をもって、そこに存在していることが、とても大事なこと。誰に対して、どんな態度変容を起こしたいのかをしっかりと考えて、デザインに落とし込むことが必要です。そのウェブサイトで紹介されているサービスや商品、SNSならその人自身の印象など。見た人、読んだ人が少しでもいい気持になってもらう。記憶に残る。覚えてもらう。内容をきっちりと理解してもらう。さまざまです。そんな気持ちの変化を起こすきっかけの手助けになるのが、バナー画像の役割です。
続きは、次回
効果的なバナー画像を制作するために、前もって検討しておくことについて、まとめていきます。